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知識ある者の責任

朝日新聞の記事から。

asahi.com(朝日新聞社):研究費1千万円→市民講座を年1回 研究者に義務化?案 - サイエンス

国から1千万円の研究費をもらったら年1回、子どもや市民に自分の研究をわかりやすく説明する――来年度以降、研究者がこんな必要に迫られる可能性が出てきた。

政府の総合科学技術会議の調査会で2011年度から始まる科学技術基本計画の素案が示され、「1千万円以上の研究費を得た研究者には、小中学校や市民講座でのレクチャーなどの科学・技術コミュニケーション活動への貢献を求める」との文言が盛り込まれた。

発表する研究論文には、一般向けにもわかりやすい数百字程度の説明を添付することも求める。内閣府の津村啓介政務官(科学技術担当)は「これから研究費を交付する方にお願いすることを考えている」と話し、具体的な制度の検討に入ったことを明らかにした。

内閣府によると、英国では一部の研究費で1年に1回、一般向けに内容を説明することを求めている、という。3月に大阪で開かれた総合科学技術会議の地方開催で傍聴者から、こうした制度の導入の必要性が指摘され、検討するきっかけになった。

文部科学省の科学研究費補助金だけでも、年5万人の研究代表者に平均300万円支給され、データベースによると1千万円以上の支給が採択された研究が年間1万件前後あり、対象は相当数に上りそうだ。

昨年の事業仕分けで科学事業に厳しい判定が相次ぎ、科学界からは反発を招いた。津村政務官は「科学者と国民のコミュニケーション不足を痛感した」といい、「民主党の科学政策が見えないとの批判があるが、面白いアイデアはすぐに実行に移している」とアピールしている。

 

このことは研究者には研究をする能力以外の能力も求められるようになってくるということを意味しています。

それは、自分の専門知識を専門知識のない人に「伝える」という能力です。研究者としてはとても優秀であっても、このことが上手くできない人も多いのではと思います。

知識ある者は、常に理解されるように努力する責任がある。

 

専門知識を伝える意味とは

そもそも、このような制度が議論される以前の段階で、研究者は自分の研究を一般市民に説明する責任があると思います。それは上記のような直接対話のような形ではないにしても、専門分野をわかりやすくかみ砕いた形での情報発信は必要です。少なくとも税金をもらって研究をさせてもらっている以上は。

しかし、今までなぜこのような活動が広く行われなかったか?

 

いままでの考え方

・多忙のため時間がない
  -この時間があれば研究を進めたい

・ほかの研究者の目が気になる
-市民に媚びていると思われたくない

・誤解を恐れずに割り切って話すことを嫌う
-簡単に説明しすぎると自分の研究の格が低く見られそう

ということだと思います。

 

では、どう考えればよいか


最初の時間がないというのは、制度化してその時間も研究活動の一環という意識があればクリアできること。また、2番目の点にも関係してきますが、この一般市民に対するコミュニケーションを、むしろ偉大な研究をやっているというステータスになるような形に持っていくことができれば研究者としての成果にもなるし、一般の人も興味を持ってくれるのではと思います。
最後の3番目、専門知識を一般の人に伝えるためには、少なからず厳密性を犠牲にして、日常生活に寄り添った形にあてはめて説明する必要があります。しかし、そのような説明は本当に自分の研究を自分で理解している人ではないとできないということを認識する必要があります。自分の(狭い)専門領域を知識の全領域の中に正しく位置づける事ができる必要があります。それは、専門領域に壁をつくらず、自分の研究をオープンなものとしてとらえ、いつもほかの研究領域からの風通しを良くするということが研究の、学問の発展には大切であるということを認識する必要があります。

このような意識に基づく活動として徐々に幅を広げつつあるのが科学技術コミュニケーションであり、その大切さが徐々に認識されつつあるのはうれしいことです。

CoSTEP|北海道大学高等教育機能開発総合センター科学技術コミュニケーション教育研究部

 

今後、研究のアウトプットとしてこの科学技術コミュニケーションが重要な位置を占めるようになってほしいという期待と、その時のためにいま何ができるかを考えていきたいです。

 

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